高齢者の知識・経験を活用できる社会へ

少子高齢化が今後ますます進む日本において、最大の資産はこれまでに培われた「人」の中に蓄積されている知識や経験ではないでしょうか。特に高齢者の方がセカンドステージで活躍されることが期待されています。今後ますます、高齢者が地域社会の一員として関わっていくと考えられます。

知識・経験が豊かな高齢者が活躍するには、自分の考えにとらわれることなく、相手の話に耳を傾けて、お互いを活かすことが重要になります。ただ、地域社会において、各種団体や組織に属して地域活動を行った経験のない(少ない)高齢者である場合、いざ活動をしようと思っても、うまく地域に溶け込めないことが少なくありません。とくに、企業という地域と離れた組織で長く働いていた高齢者である場合は、こうした傾向が強く見られます。

お互いに意見を出し合い、協力して活動を行うことの重要性は十二分に理解されていることと思います。しかし、自分自身がいままでに培ってきた知識や経験則が豊かであるために、自分の意見を押し通そうとする気持ちが強く働いてしまいがちです。また、こうした相手と自分の意見が合わない場合にどのように対応するべきなのかがわからないことも多いように思われます。

日本コーチ連盟の役割〜力を活かし合うコミュニケーションへ〜

コミュニケーションの技術である「コーチング」を活用することで、こうした高齢者の方が活動を行う際に生じがちな問題を回避することができます。
さらに、お互いが持っているものを共有することで豊かな交流が可能となります。また、本音を聴く中で生まれる信頼関係から、新たな活動を生み出すことも期待できます。

日本コーチ連盟ではコーチングの「聴く技術」を活用していただき、コミュニケーションを通じて、さらなるリーダーシップを発揮するための支援を行っております。

その一環として千葉県生涯大学校の「コーチング」および「リーダーシップ」の講義を担当しております。
千葉県生涯大学校では、高齢者が知識・経験を活かし、地域活動で活躍するリーダーの育成に努めています。