息子とよく対話「第1志望に合格」

中田房秀さん(54歳)会社員

【第84期 CP応用コース修了】

コーチングは社内研修で何度か受けた経験があるものの、なんとなくしか身についていなかったという中田さん。
上司との面談がきっかけでもっと深く本格的に学びたいと思ったそうです。
仕事やプライベートで、どんな変化があったのでしょうか。

コーチングを学んでみようと思ったきっかけは何ですか?

定年後にスキルを活かすため ~もっと深く本格的に学びたい~

2020年の年初に会社の上司と面談をしました。その際に、定年まで定年後の人生でどのようなところを活かしていきたいかを問われました。
私はいろいろな雇用体系・経験のメンバーを束ねてマネジメントをしていたので、そのスキルをもう少し伸ばしていき、可能であれば退職後もスキルを活かしていけたらと話していました。
その際に、上司からはコーチングでスキルを磨いてみたら?とヒントをもらいました。コーチングは社内研修で何度か受けており、受講した事が活かされているように感じていました。
しかし、何となくでしか身についておらず、もっと深く本格的に学びたいとその時に思いました。早速ネットで調べて、当機関の説明会(当時)がすぐにあったので参加しました。その時の説明の中にあった、武道などでよく言う守破離の守が自分にまず欲しいと思ったので、門を叩いてみました。

コーチングを学んで、どのような気づきや学びがありましたか?

思いのほか話を聴いていない

自分は割と人の話が聴けるほうだと思っていました。ところが、コーチングを学んでしばらくして、思いのほか人の話を聴いていない、聴いていたとしても自分の聴きたいように、聴きたい部分を聴いてきていたという事に気づかされました。そのうえで相手の言いたい事や気持ちを解っていたつもりになって、勝手に思い込んでコミュニケーションを取っていました。今考えるとなんて相手の人に失礼なコミュニケーションを取っていたのかと、非常に恥ずかしい気持ちになりました。
また学びの中で、自分の反応の仕方などについて取り組んできて、今までこんなに自分の事を考えてこなかった、自分の気持ちをないがしろにしてきたのかと思い知らされました。自分が今どういう感覚や感情を持っているのかなど考えずに、仕事などで上司や部下の様子を伺いながら、自分というものを持たず今はこうしなきゃいけないのではないか?と思いながら行動してきました。
自分がどうしたいのか、どう思っているのかよりも、まず気持ちのベクトルが外(相手)向きに強くなっているように思いました。もっと自分自身の感覚や感情も大事にしていこうと感じました。それに気づいた時、人生の50数年間がもったいなかったと思いました。でも今気づいてよかった、これからが楽しみだとも思いました。

自分と理論が繋がった感じが楽しい

私の場合、コーチ養成プログラムの基礎・応用とも一度の受講では解らない事もあったのと、もっと深く学びたいと思ったので、今は参加できる時はサポータとして再受講させてもらっています。基礎・応用とそれぞれ複数回参加していますが都度新たな学びや刺激があって新鮮です。自分なりのゆっくりしたスピードですが、理論がわかっていくのや、学んだ事の実践を日常において自身で体感・実感できるようになると、自分と理論が繋がったような感じがして楽しいです。

コーチングを学んで、どのような変化がありましたか?

息子とよく対話し第1志望に合格

家庭においては、息子の大学受験に際してコーチングを活かしたコミュニケーションが息子や担任の先生と取れました。 高校2年の時に三者面談がありました。スケジュールの都合もよかったので、私が自発的に同席しました。事前に息子とは妻を交えて息子自身の将来像についてよく対話を重ねていました。それを持って、私も考え・意見を述べて担任の先生ともコミュニケーションが図れ、先生からも欲しかった話をいただけました。面談以降は息子自身が明確な方向性を持てたので、先生方の指導も仰ぎながら自発的に行動できていたように思います。 なので、私は特に勉強しなさいなど言う事なく、ただ息子を見守っているだけでした。そして、無事第1志望の大学に合格する事が出来ました。

「自分自身の軸」

また実家の高齢の両親のいる家族内の問題にもコーチングを活かして帰省時や電話で解決に向けたコミュニケーションが取れました。受講前は、自分に自信が無かったので、ネットで調べたり、どこかに相談するなど周囲にばかり依存していたかと思います。
修了後は、息子の受験も実家の問題も「自分自身の軸」みたいなものを持ちながら、周囲も参考にして向き合い寄り添えたかと思います。

「疲弊感」から「充実感」に

仕事についても、自分の軸みたいなものがなんとなくできたおかげで、上司や部下など周囲の顔色を伺う事なく行動できるようになりました。以前は不安に駆られて疲弊するほど馬車馬の如く仕事をしていましたが、今はやる事が明確になり、スピード感を持ってやれて、無駄も少なくなりました。上司の指示であったとしても、確認して納得感を得てやれています。
気持ちの上でも疲弊感もなくなって、日々充実感も持てるようになりました。1日、1週間、1か月の時間の経過が早く感じています。チームのメンバーは全員ではないですが、困難な営業にもポジティブに向き合い乗り越える私の想像を超えるメンバーも数人出てきています。そんなメンバーに私も刺激をもらって仕事ができています。